今日から会社はお休みです。
もう二度と行きません。今年中は。。
そんなわけで、毎日自由という正常な状態(←9年間続いた)に戻ったので、
今日は朝から村上春樹の小説「ノルウェイの森」を上下巻読破し、
夜には映画の「ノルウェイの森」を見に行きました。
感想は・・小説は重いのに、映画はうすっぺらかったですね。
おかげで、小説を読み終わったあとの重い雰囲気は、幾分軽減しましたが。
この作品、いろいろテーマはあると思うけど、
メインは生(性)と死、生きること、死ぬことを追求していること
(芸術には普遍的なテーマですが)
だと思います。
amazonとかのレビューを見ても、名作か駄作かではっきり分かれるらしいですが、
まあ、いい作品っていうのはそんなものですかね。(readioheadみたい)
悪いほうのレビューは、「何も残らない。意味がわからない」
といったものだけど、
僕としては、内容がよくわかる感じで名作だと思いました。
主人公のワタナベ君は、よく寝袋をかついで一人で旅に出てしまうんだけど、
正直、こんな経験があるひとじゃなきゃ、この作品を理解するのは不可能な気がする。
でも、世の中で一人旅を何週間もしたことのある人って、そんなにいないんじゃないかな。
経験的に。
物語の中でも、人間を
1.まとも(誠実)だけど、結果的に精神療養所にいるひとたち
2.まとも(誠実)じゃないけど、社会で元気にやっているひとたち(普通)
にわけているけど、2.の人にこの物語は理解できないでしょう。
まともな人ほど病みやすいわけだし。
もともに考えたら正しくないことがいっぱいあるわけだし。
一番悲しかったのは、ヒロインの直子が、
どんどん病んでいくところですね。やっぱり。
主人公のワタナベ君が、直子を生かそうと(救おうと)がんばっているんだけど、
すでに死のうと思っていた直子に、生きるか死ぬかとう迷いが生じて、
精神分裂(統合失調症)してしまうところです。
なんか他人事でもないんですよね。
重すぎです。
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