2020年9月7日月曜日

世の中をつくっているのは大学?

 昔、TVをみていたら、頻繁に大学の研究や教授がでてきて、私は大学が世界の最先端だと思っていた。実際に、大学に入ってみると、世の中をうごかすような、最前線の研究をやっているというイメージは簡単に崩れた。大学での研究は、世の中を動かす活動ではなかった。もちろん、まったく無関係というわけではないが、あまり役に立っていない、という印象だった。

 世の中を作っているのは、企業。ちょっと考えれば自明である。企業の原動力であるような知的財産だって、企業で研究されたものだ。 スマホだって、ビルだって、原発だって、インターネットだって、企業が作っている。しかし、テレビ番組では、いかにも大学教授が世の中の最先端であるようにでてくる。これは大きな誤解を生む。本当に世の中に貢献している技術や、研究、技術者にはスポットライトは当てられない。テレビばかりみていても、世間知らずになってしまう。

 最先端の情報が集まるのも企業。海外は知らないが、日本では大学は蚊帳の外だ。