2012年7月1日日曜日

自由で豊かな国

日本は自由で豊かな国です。
いろいろなことができるし、色々なものがある。

たぶん、ほとんどの日本人はそう思っているし、
教科書やニュースを通して、あるいは人伝いかもしれないがそう教えられてきた。

一方で、自殺大国の日本は毎年30万人以上の自殺者がいると
警視庁の調べでわかっています。
でも実際はもっと多いだろうし、
自殺までは至らないとしても、自殺しそうな(いわゆる予備軍)のひとは
10倍以上はいるはず。

ここで大きな疑問。
自由で物質的にも豊かな国なのに、
なぜ自殺者が多いのか。

思うに、まずこの「自由で豊かな国」というのが、
そもそもの間違い。

・自由
一年間で長期連休が1週間しかない国に、
どこに自由があるのだろう?
勉強、塾、残業、休日出勤。
明らかにこの国に自由はない。
(大学生みたいに時間の自由があれば別)

・豊か
日本は物質的に豊かだが、
問題は、それらのものが「自分のものではない」
ことです。

隣の家の柿を取ったら怒られる。
駅で寝ていたら怒られる。
車に乗れば税金がかかる。

物も場所も、所有権が明確化されていて、
自分のものはほとんどない。

おまけに、貴重な時間で稼いだお金は、
家賃や税金でほとんどなくなる。
資本家(お金持ち)や国に全部取られる。

つまり、搾取されるために生きていることに
疑問をいだかないために、
「自由で豊かな国」というふれこみがある。

たしかに日本のGDP(国民総生産)は世界3位だが、
富の9割は、人口の1割の人が握っている。
要するに日本人の平均貯蓄額は1000万円だが、
1割の人が貯蓄額1億円で、他のひとびとは
ほとんど貯蓄がないのである。


後一点、公園で火を起こすと怒られる国には、
原始人よりも自由がないです。